TM9を管理するうえで、何月にどんな作業をするか?年間スケジュール表に項目を並べました。
※環境や目指す芝のレベルにもよりますので参考程度に。
また、TM9の開発元であるTOYOTAの栽培マニュアルも参考にしてください
▷簡易栽培マニュアル
▷詳細栽培マニュアル
TM9の年間管理スケジュール表
- 植え付け:3月〜5月
- 水やり:3月〜9月
- 芝刈り:3月〜10月
- 目土入れ:3月後半〜6月
- 肥料:4月〜10月
- サッチング:2月〜6月
- エアレーション:3月〜6月
- 除草:4月〜11月
- 殺虫剤:5月〜9月
- 殺菌剤:4月〜11月
植え付け:3月〜5月
TM9の植え付けは、3月〜5月が最適です。
理由は、この時期が最もよく根付きやすいからです。
3月〜5月に植え付けすれば、徐々に気温が上がる夏に向けて芝がグングン成長していきます。
秋植えはダメなの?
秋に植えることも可能ですが、あまりオススメできません。
気温が低くなっていく秋は、芝生が休眠状態に入り根付きが遅くなるからです。
「TM9の芝を張るのが初めて…」というなら、3月〜5月に張るのが無難です。
水やり:3月〜9月
- 芝張り直後3週間くらいは、毎日散水する
- 散水は、午前8時までに行うのが理想
- 朝に散水できなかった場合は、夕方に行う
- 根付いてきたら、散水のペースを減らす
- 地表が乾燥したら、たっぷり散水する
- 春は、晴れの日が6日ほど続いた後に散水
- 夏は、晴れの日が2〜3日続いた後に散水
芝張り直後は、毎日必ず水を与えてください。
水を与えず芝が乾燥してしまうと、最悪枯れてしまうからです。
根付いてからは、地表が乾燥したら水を与えればOK。
芝刈り:3月〜10月
- 3〜4月:1回
- 5〜8月:3回
- 9〜10月:1回
芝を植えた環境にもよりますが、通常は上記ペースの年間5回の芝刈りで問題ありません。
「伸びてきたなぁ〜」と感じたら刈るのが基本です。
我が家は、標準ペースの年間5回です。
TM9の芝刈り回数最低ラインは、年2回(5月〜7月の間・9月〜10月の間)。
ゴルフ場のグリーンのような短くて濃密な芝にしたい場合は、伸びる都度 芝刈りをします。
それでも年間10回くらいなんじゃないかなぁ〜と思います。
目土入れ:3月後半〜6月まで
- 植え付け後の根付きを促進させる
- 芝面のデコボコを直す
- サッチの抑制と分解の促進
- 地温を保ち、生育を促進
- 新芽や茎を覆うことで保護
- 芝生をより厚くして密度を向上
- 更新作業(エアレーション等)後の根の乾燥を防ぐ
- 土壌を調整する
※参考:バロネスダイレクト
目土入れは、植え付け直後と毎年の3月後半〜6月に行うのが基本です。
毎年目土入れをしなくても普通に育ちますが、やったほうがキレイな葉に成長します。
肥料:4月〜10月
- 生育の促進
- 葉色の維持
- 市販の芝生用化成肥料
- 市販の芝生用液体肥料
植え付けから2年目以降は、葉色の変化が出てくるので最低限の施肥が必要です。
撒く量は、1㎡あたり20g(片手一杯くらい)が目安。
サッチング:2月〜6月
- 通気性を良好に保つため
- 通水性を良好に保つため
サッチングは、地中や芝の根本にたまった古い芝の根や茎などを取り除く作業です。
芝の通気性や通水性を良好にし、健康を保つために行います。
関連記事:
⇒TM9のサッチングって必要?やる時期と注意点・必要な道具を紹介
エアレーション:3月〜6月
- 土壌の酸素不足解消のため
- 土壌の根詰まり解消のため
- 土壌の硬化解消のため
- 水はけ改善のため
- 土壌改良のため
エアレーションは、芝生に穴を開ける作業です。穴を開けた場所には、必ず目土を入れます。
植え付け初年度に行う必要はなく、2年目以降から2〜3年に一度行うのが基本です。
ただし、芝のプロの中には「エアレーションは必要ない。」との意見もあります。
その理由は、エアレーションをやっても、その効果は全体の0.33%に過ぎないからというもの。
苦労する作業の割には効果が薄すぎ…。
エアレーションは有効な作業ではありますが、必須ではありません。
私は、エアレーションはやらない派です。
除草:4月〜11月
- 雑草に栄養を奪われないため
- 雑草の葉で日陰になるのを防止するため
- 芝生の見た目をよくするため
- 芝生の生育を促すため
芝生を管理するうえで、除草作業は欠かせません。
雑草が生えてきたら抜く。すぐ抜く。これが基本です。
仕事の関係で「どうしても除草する時間がないんですよ〜。」って場合は、高麗芝用の除草剤を使うのもアリです。
ただ、少なからず芝生に負担がかかるので「どうしても…」のときに使用したほうが無難です。
除草効果が3〜4ヶ月継続するものもありますので、活用しましょう。
殺虫剤:5月〜9月
- 芝生を食害する害虫を駆除するため
- 芝生を食害する害虫から守るため
芝生を食害する害虫は、主に蛾の幼虫です。
幼虫の時期に芝生の根などを食べてしまい、芝にダメージを与えます。
芝生に幼虫が多く潜んでいるようであれば、殺虫剤を使って被害を食い止める必要があります。
ちなみに管理人の私は、これまで一度も殺虫剤を使用したことがありません。
殺菌剤:4月〜11月
- 伝染性病害の広がりを防ぐため
- 病気にならないよう予防するため
芝生の一部が「枯れる・ハゲる・マダラになる・キノコが生えた」などの症状がある場合は、病気にかかってしまった可能性があります。
こういった場合、それ以上被害を広げないために殺菌剤を使用します。
ただし、病気の種類によって使用する殺菌剤が違います。また、殺菌剤は値段が高いです。
病気かも…。と思ったら、芝生の専門業者等に症状に合う殺菌剤を教えてもらうのが無難です。
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